肩関節周囲炎

肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎とは、肩を包む関節包や周辺の組織に炎症が起こることで、強い痛みと肩の動きの制限が生じる状態です。一般的に「四十肩」「五十肩」と呼ばれ、主に40～60代の方に多く発症します。

肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯、腱などが老化により変性し、肩関節周囲の組織に炎症が起きることが主な原因とされています。

日本人の約3人に1人が一生のうちに肩関節周囲炎を経験するといわれており、40～60歳の患者が全体の80％を占めています。特に50歳代での発症が最も多く、糖尿病患者や肩関節の手術を受けた方にも同様の症状が現れやすいとされています。

肩関節周囲炎を放置すると、関節包や滑液包の癒着が進行し、肩の動きが完全に制限される「凍結肩」の状態になる可能性があります。この状態になると、日常生活での基本的な動作である着替え、洗髪、食事などが困難になります。

また、痛みによる睡眠不足が続くことで体調不良や精神的なストレスも蓄積し、生活の質が著しく低下する恐れがあります。

さらに、片側の肩をかばうことで反対側の肩や首、腰に負担がかかり、新たな痛みや不調を引き起こす可能性もあります。

肩関節周囲炎の原因

開院以来、当院には肩関節周囲炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの豊富な施術経験から言えるのは、肩関節周囲炎の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

肩関節周囲炎の原因として、主に次のようなものが挙げられます。

肩関節周囲炎はこのようなさまざまな原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

肩周辺の筋肉が疲労し、硬直することで血流が悪化し、痛みを引き起こす場合もあれば、関節が動かしにくくなったことにより、筋肉が防御反応として硬直し、元の柔軟性を失うことがあります。この状態が続くと、肩の痛みが慢性化する可能性があります。

また、肩関節や肩甲骨の関節に過度な負荷がかかったり、関節包が神経を圧迫することで、炎症が発生し、強い痛みを伴うこともあります。

このように一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦めないでください。肩関節周囲炎でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肩関節周囲炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な改善ではなく対症療法のため、薬の効果が切れると痛みが再発します。長期使用による副作用のリスクもあります。

注射療法

効果が一時的で、繰り返し注射が必要になる場合があります。感染リスクや注射部位の痛みも伴います。

理学療法

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院が必要です。適切な指導を受けないと症状が悪化する可能性もあります。

手術療法

入院が必要で、術後のリハビリ期間も長期間要します。手術に伴うリスクや合併症の可能性もあります。

肩関節周囲炎を改善するために

まずは、あなたの肩関節周囲炎の原因を見極めます。原因を特定しないまま治療を進めても、改善は見込めないからです。

当院は、整形外科的検査に加え、独自の4種類の検査で肩関節周囲炎の原因を見極めます。そして明確な根拠を元に計画的に施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

肩関節周囲炎の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

体の動きが本来の設計図通りに機能しないことで、痛みが生じています。圧痛よる痛みの部位や程度、身体の反応、動き、力の入り方の変化を総合的に診て、その痛みの原因を特定していきます。

そして、当院は、痛みの軽減や関節可動域の改善に効果的な治療である関節内部の動きに着目した治療法で改善へと導きます。

当院の施術の特徴

関節ソフトリリース

多くの痛みは、関節が本来の動き方を失うことで引き起こされます。この施術では、全身の関節をゆっくりと本来の動きに戻すことを目指します。施術後には、関節が体の設計通りに動くようになるため、痛みが軽減し、体の歪みも整い、より快適に動けるようになります。

関節トレーニング

体を支える筋肉は、大きく分けて「曲げる筋肉（屈筋）」と「伸ばす筋肉（伸筋）」があります。主要な関節は、この屈筋と伸筋が1対1のバランスで支えていますが、日常の姿勢や体の使い方によってこのバランスが崩れると痛みが発生します。バランスが崩れた状態が続くと、過剰に働く筋肉は硬直し、一方であまり使われない筋肉は筋力が低下します。この結果、さらなる痛みを引き起こします。関節トレーニングでは、関節を動かす際に抵抗を加えることで、本来その関節を支えるべき筋肉だけを刺激し、1対1のバランスを回復させます。そのため、歩行が困難で杖を使用している方でも、その場で歩行速度が向上する効果が期待できます。

回復マッサージ

痛む部位だけをマッサージするのではなく、実際に痛みを伴う動作や動きを確認し、それによって変化する筋肉を特定して施術を行います。症状の原因となる筋肉を中心に緩めることで、症状が再発しにくくなります。例えば、肩こりや腰痛で一時的に楽になるもののすぐに戻ってしまうという悩みも、このアプローチによって軽減することが可能です。

身体や症状の変化を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

この変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。肩関節周囲炎でお困りなら、ぜひ当院にお任せください。

肩関節周囲炎のQ＆A

肩関節周囲炎は自然に治りますか？

軽度の場合は自然治癒することもありますが、多くは、適切な治療なしでは関節の癒着が進行し、動きの制限が残る可能性があります。

肩関節周囲炎の人がやってはいけないことは？

急性期の無理な運動や痛みを我慢した動作は炎症を悪化させます。また、完全に動かさないことも関節の硬化を招くため、適度な範囲での動きが重要です。

四十肩と五十肩に違いはありますか？

医学的には同じ肩関節周囲炎を指し、発症年代による呼び方の違いです。40代で発症すれば四十肩、50代なら五十肩と呼ばれますが、症状や治療法に差はありません。

どのくらいの期間で治りますか？

一般的に炎症期、拘縮期、回復期の3段階を経て6ヶ月～3年で改善しますが、適切な治療により期間短縮が期待できます。個人差が大きく、早期治療が重要です。

両肩同時に発症することはありますか？

同時発症は稀ですが、片側の発症後に反対側も発症するケースは約20％程度あります。片側をかばうことで反対側に負担がかかることが原因とされています。

運動はしても大丈夫ですか？

病期に応じた適切な運動は回復を促進しますが、急性期の過度な運動は症状を悪化させます。専門家の指導のもとで段階的に行うことが大切です。

肩関節周囲炎で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

肩関節周囲炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。