腰椎すべり症

腰椎すべり症とは

腰椎すべり症とは、腰の骨（腰椎）が正常な位置からずれてしまった状態のことです。背骨は本来きれいに並んでいるものですが、何らかの原因で腰の部分の骨が前後にずれることで、神経を圧迫し、腰痛や足のしびれなどの症状を引き起こします。

軽度の場合は症状がないこともありますが、進行すると日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、腰痛を抱える人は全国で約2,800万人とされています。その中で腰椎すべり症は中高年に多く見られる疾患で、特に50歳以上の女性に多く発症する傾向があります。

推定では日本人の約3-5%が何らかの程度の腰椎すべり症を有していると考えられており、高齢化社会の進行とともに患者数は増加傾向にあります。

腰椎すべり症を放置すると、神経圧迫が進行し、間欠性跛行（歩行時に足の痛みやしびれで歩けなくなり、休むと改善する症状）が現れます。さらに進行すると、じっとしていても痛みやしびれが治まらなくなり、最悪の場合は足の筋力低下や感覚麻痺を起こすことがあります。

また、日常生活では外出が困難になり、筋力がさらに衰える悪循環に陥りやすくなります。心理的なストレスも増大し、うつ状態や社会的孤立を招く可能性があります。

腰椎すべり症の原因

開院以来、当院には腰椎すべり症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの豊富な施術経験から言えるのは、腰椎すべり症の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

腰椎すべり症の原因として、主に次のようなものが挙げられます。

腰椎すべり症はこのようなさまざまな原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

腰周辺の筋肉が疲労し、硬直することで血流が悪化し、痛みを引き起こす場合もあれば、関節が動かしにくくなったことにより、筋肉が防御反応として硬直し、元の柔軟性を失うことがあります。この状態が続くと、腰痛が慢性化する可能性があります。

また、腰椎や骨盤の関節に過度な負荷がかかったり、椎間板や腰椎が神経を圧迫することで、炎症が発生し、強い痛みを伴うこともあります。

このように一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦めないでください。腰椎すべり症でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腰椎すべり症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な治療ではなく対症療法のため、薬の効果が切れると症状が再発します。長期使用による副作用のリスクもあります。

物理療法

一時的な症状緩和効果はありますが、継続的な通院が必要で、根本的な改善には限界があります。

運動療法

適切な指導者のもとで継続する必要があり、間違った方法では症状が悪化する可能性があります。効果が現れるまで時間がかかります。

装具療法

長期間の使用により筋力低下を招く可能性があり、装具に依存してしまうリスクがあります。

手術療法

感染症や神経損傷などの合併症リスクがあり、術後の回復に時間がかかります。また、手術しても症状が完全に改善しない場合もあります。

腰椎すべり症を改善するために

まずは、あなたの腰椎すべり症の原因を見極めます。原因を特定しないまま治療を進めても、改善は見込めないからです。

当院は、整形外科的検査に加え、独自の4種類の検査で腰椎すべり症の原因を見極めます。そして明確な根拠を元に計画的に施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腰椎すべり症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

体の動きが本来の設計図通りに機能しないことで、痛みが生じています。圧痛による痛みの部位や程度、身体の反応、動き、力の入り方の変化を総合的に診て、その痛みの原因を特定していきます。

そして、当院は、痛みの軽減や関節可動域の改善に効果的な治療である関節内部の動きに着目した治療法で改善へと導きます。

当院の施術の特徴

関節ソフトリリース

多くの痛みは、関節が本来の動き方を失うことで引き起こされます。この施術では、全身の関節をゆっくりと本来の動きに戻すことを目指します。施術後には、関節が体の設計通りに動くようになるため、痛みが軽減し、体の歪みも整い、より快適に動けるようになります。

関節トレーニング

体を支える筋肉は、大きく分けて「曲げる筋肉（屈筋）」と「伸ばす筋肉（伸筋）」があります。主要な関節は、この屈筋と伸筋が1対1のバランスで支えていますが、日常の姿勢や体の使い方によってこのバランスが崩れると痛みが発生します。バランスが崩れた状態が続くと、過剰に働く筋肉は硬直し、一方であまり使われない筋肉は筋力が低下します。この結果、さらなる痛みを引き起こします。関節トレーニングでは、関節を動かす際に抵抗を加えることで、本来その関節を支えるべき筋肉だけを刺激し、1対1のバランスを回復させます。そのため、歩行が困難で杖を使用している方でも、その場で歩行速度が向上する効果が期待できます。

回復マッサージ

痛む部位だけをマッサージするのではなく、実際に痛みを伴う動作や動きを確認し、それによって変化する筋肉を特定して施術を行います。症状の原因となる筋肉を中心に緩めることで、症状が再発しにくくなります。例えば、肩こりや腰痛で一時的に楽になるもののすぐに戻ってしまうという悩みも、このアプローチによって軽減することが可能です。

身体や症状の変化を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

この変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。腰椎すべり症でお困りなら、ぜひ当院にお任せください。

腰椎すべり症のQ＆A

腰椎すべり症は自然に治りますか？

腰椎すべり症は椎間板ヘルニアとは異なり、自然治癒は期待できません。適切な治療とケアにより症状の改善は可能ですが、専門家の指導のもとで治療を進めることが重要です。

腰椎すべり症の人がやってはいけないことは？

腰を反らす動作、重い物を腰を曲げて持ち上げる動作、長時間の同一姿勢、激しいスポーツなどは避けるべきです。日常生活では正しい姿勢を心がけることが大切です。

腰椎すべり症と腰部脊柱管狭窄症の違いは何ですか？

腰椎すべり症は骨のずれが原因で、腰部脊柱管狭窄症は神経の通り道が狭くなることが原因です。ただし、すべり症が進行すると脊柱管狭窄症を併発することもあります。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

症状の程度や治療方法により個人差がありますが、適切な治療を継続すれば数ヶ月で改善が期待できます。根本的な改善には時間をかけた取り組みが必要です。

運動はした方がいいのでしょうか？

適度な運動は筋力維持と血流改善に効果的ですが、症状や体の状態に応じた運動を選択することが重要です。専門家の指導のもとで安全に行うことをお勧めします。

コルセットはずっと着けていた方がいいですか？

コルセットの長期装着は筋力低下を招く可能性があります。重い物を持つ時や長時間歩行する時のみの使用とし、座っている時や寝る時は外すことが推奨されます。

腰椎すべり症で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

腰椎すべり症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。