ドケルバン病

ドケルバン病とは

ドケルバン病は、手首の親指側にある腱鞘炎の一種で、正式には「狭窄性腱鞘炎」と呼ばれます。親指を動かす2本の腱（短母指伸筋腱と長母指外転筋腱）が、手首の親指側にあるトンネル状の腱鞘を通る際に炎症を起こし、腱の滑りが悪くなることで痛みや腫れが生じる疾患です。

親指を広げたり、物をつかんだりする動作で手首の親指側に強い痛みを感じるのが特徴です。スイスの外科医ドケルバン先生が初めて報告したことからこの名前がつけられました。

厚生労働省の患者調査によると、腱鞘炎全体の患者数は年々増加傾向にあり、特にドケルバン病は女性に多く発症することが知られています。妊娠・出産期の20～30代と更年期の50～60代の2つの年代にピークがあります。近年はスマートフォンやパソコンの普及により、幅広い年代での発症が報告されており、現代病の一つとして注目されています。

ドケルバン病を放置すると、炎症が慢性化し痛みが徐々に強くなります。初期は軽い違和感程度だった症状が、やがて日常生活の基本的な動作すら困難になり、仕事や家事に深刻な支障をきたします。

また、手首の腫れが目立つようになり、親指の可動域が制限され、握力も著しく低下します。重症化すると腱の癒着や瘢痕化が進行し、手術を行っても完全な機能回復が困難になる可能性があります。

痛みをかばうために他の部位に負担がかかり、肩こりや首の痛み、反対側の手の酷使による二次的な障害を引き起こすリスクも高まります。

ドケルバン病の原因

開院以来、当院にはドケルバン病でお困りの方も来院されています。

これまでの豊富な施術経験から言えるのは、ドケルバン病の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

ドケルバン病の原因として、主に次のようなものが挙げられます。

ドケルバン病はこのようなさまざまな原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

手首周辺の腱が疲労し、硬直することで炎症が悪化し、痛みを引き起こす場合もあれば、関節が動かしにくくなったことにより、筋肉が防御反応として硬直し、元の柔軟性を失うことがあります。この状態が続くと、ドケルバン病が慢性化する可能性があります。

また、手首や親指の関節に過度な負荷がかかったり、腱鞘が腱を圧迫することで、炎症が発生し、強い痛みを伴うこともあります。

このようにお一人おひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦めないでください。ドケルバン病でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

ドケルバン病への対応として、次のようなものが一般的です。

局所安静・固定療法

長期間の固定により関節の拘縮や筋力低下を招く可能性があり、日常生活や仕事に大きな制限が生じます。

薬物療法

胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあり、根本的な原因解決にはならないため症状の再発が多く見られます。

腱鞘内ステロイド注射

一時的な効果にとどまることが多く、繰り返し注射により腱の脆弱化や感染リスクが高まる可能性があります。効果には個人差があり、頻繁な施術が必要になることもあります。

ドケルバン病を改善するために

まずは、あなたのドケルバン病の原因を見極めます。原因を特定しないまま治療を進めても、改善は見込めないからです。

当院は、整形外科的検査に加え、独自の4種類の検査でドケルバン病の原因を見定め、明確な根拠を元に計画的に施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ドケルバン病の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

体の動きが本来の設計図通りに機能しないことで、痛みが生じています。痛みの部位や程度、身体の反応や動き、力の入り方の変化などを総合的に診て、その痛みの原因を特定していきます。

これらの検査結果から、治療計画を立てて、お一人おひとりの症状に最適な施術で改善へと導きます。

身体や症状の変化を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

この変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ドケルバン病でお困りなら、ぜひ当院にお任せください。

ドケルバン病のQ＆A

ドケルバン病は自然に治りますか？

軽症の場合は安静により改善することもありますが、多くは適切な治療が必要です。放置すると慢性化し治療が困難になるため、早期の専門的な対応をお勧めします。

ドケルバン病の人がやってはいけないことは？

親指を酷使する動作、重い物を持つこと、無理なストレッチは避けてください。特にスマートフォンの長時間操作や繰り返し動作は症状を悪化させる可能性があります。

ドケルバン病と手根管症候群の違いは何ですか？

ドケルバン病は腱鞘炎による痛みが主症状ですが、手根管症候群は神経圧迫によるしびれが特徴です。痛みの部位や性質が異なるため、適切な診断が重要です。

妊娠中にドケルバン病になった場合の対処法は？

ホルモン変化が原因のため、出産後に自然改善することが多いです。妊娠中は薬物療法に制限があるため、安静と物理療法を中心とした治療を行います。

ドケルバン病は完治しますか？

適切な治療により完治は可能です。ただし原因となる生活習慣の改善も重要で、当院では根本原因にアプローチした治療により再発防止も含めた改善を目指しています。

両手同時に発症することはありますか？

可能性はありますが、多くは利き手から発症します。片手をかばうことで反対側に負担がかかり、二次的に発症することもあるため早期治療が大切です。

ドケルバン病で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

ドケルバン病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。